日中 赤ちゃんと二人きりで過ごす事の多い 乳児期の子育て。
暑い夏は特にお出かけしづらく、煮詰まってしまうことも・・・
そんな時は、同じ悩みを持つママ同士 たくさんお喋りするのが一番!
講師の松本先生も、三人のお子さんを育てたベテランママ。
リアルな体験談を聞かせてくれます。
最新の育児グッズ、離乳食の工夫、アレルギーの対策などなど、話は尽きません!
情報交換の場があると、育児に余裕が持てますよ♪
プチココンのベビマ教室、上手に利用して下さいね。
次回 7/18(木) 、8/8(木) 10:00〜12:00
足型のペタペタアート制作、スナップ写真のおみやげ付きで参加費2,000円
ご予約お待ちしております。
さて、後半は出張スタイルで活動する助産師・府野尚美さんによる
「新米ママ・応援コラム11」です。
〜セルフマッサージで自分をハグしよう♪〜
こんにちは。めぐりの森助産院の助産師なおです。
竹内写真館プチココンさんで毎月開催されているベビーマッサージ教室。
毎回ホームページに掲載される記事を、じつはこっそり楽しみにまっています♪
カメラマンさんが撮影された写真をみていると、赤ちゃんのキラキラした表情や
リラックスして笑顔いっぱいのママの姿から教室の雰囲気がたっぷり伝わってきます。
「マッサージ、気持ち良さそうだな~」と、こちらまでほっこりした気持ちになり癒されています。
大好きなママとのふれあいタイムであるベビーマッサージ。
‘ふれる’という行為は、赤ちゃんがママの肌を感じ、ママも赤ちゃんの肌を感じ、
お互いが肌と肌を感じあえるのです。赤ちゃんだけではなく、
マッサージをするママも本当に心地よいものです。
この心地よさの正体はいったい何でしょう?
それは、ホルモン(脳内物質)である‘オキシトシン’が関係しているようです。
この‘オキシトシン’、耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。
もともとは出産前後の女性のからだの中で働くホルモンとして発見されたものです。
出産の時には子宮収縮を促し有効な陣痛をもたらし、授乳の時には母乳分泌をうながします。
その後しばらく経ってから、他にも働きがあることがわかり、広く注目されるようになったのです。
他の働きとしては、人への信頼感が増したり、
人と親密な関係を築いたり愛情を深めたりという対人関係の基礎作りに影響するだけでなく、
ストレスを緩和、安らぎや幸せな気分をもたらすと言われています。
しかも、年齢・性別関係なく分泌されており、
愛情ホルモン・幸せホルモン・絆ホルモン、癒しのホルモンなどの多数別名があるほどです。
赤ちゃんや子どもなどの子育て期だけでなく、
中高生や大人、高齢となって介護や終末ケアに至るまで、私たちの人生(一生)に深くかかわっている
ホルモンの1つが‘オキシトシン’なのです。
では、どんな時に‘オキシトシン’はでているのでしょう?
自分でコントロールができるものではないですし、
意識もしていないけれど、日々知らず知らず味わい、感じています。
例えば、好きなことをみたり聞いたりしたとき、おしゃれしているとき、
パートナーや親しい人とふれあっているとき、「かわいい!」「ステキ!」など感動したり好奇心で
いっぱいのとき…などを想像してみるとわかりやすいかもしれません。
不安や恐れが減り、安らぎや安心感に包まれ、リラックスしたり、信頼を感じたり、
幸せな気持ちで満たされている時はオキシトシンの作用を受けている時です。
では、オキシトシンを増やすにはどんな方法があるでしょうか?
オキシトシンがアップする一番の方法は、スキンシップなのだそうです!
親しい人からの愛情のこもった温かいスキンシップは、
スキンシップするする方にもされる方にも脳内にオキシトシンが増えるというのです。
ベビーマッサージすることで、赤ちゃんとママの2人とも笑顔になり、
心地良さを体感しあえるという正体がおわかりいただけたと思います。
マッサージの心地よさに赤ちゃんは笑い、赤ちゃんが笑っているとママやまわりの人も嬉しくなりますよね。
可愛さや愛しさが増し、見ている側も自然と笑顔になります。
そうすると、その笑顔をみている赤ちゃんやお子さんは嬉しくなり、さらに笑顔になります。
オキシトシンがどんどん増し、happyが循環していきます。
(※スキンシップの方法はたくさんありますが、一つの方法としてベビーマッサージを例にしました。)
こんな風に、オキシトシンに満ち溢れた日々を過ごせたら何て素晴らしいことでしょうね。
そうは言っても、「ママにいつもニコニコ笑顔で穏やかに過ごしてね」と言っているのではありません。
誰にだって、疲れ、寝不足、緊張の連続の日々、気持ちが波打つことがあります。
人間なら当然ですし、産後間もない場合はなおさらです。
そんな時は、深い呼吸をしながら、自分で自分のからだを優しくゆっくりなでたり、さすったりしてみると良いようです。
自分でやるよりも他人に触れてもらう方が断然気持ち良さはあるけれど、
自分の肌にふれたり、なでたりマッサージしてあげるのも、思っている以上に心地よくて落ち着くものです。
自分をマッサージする効果として「自分を安心させ、大きな癒しになる」ということが研究でも実証されています。
イライラ、落ち着かない、眠れない、怒りっぽい、気力がない、孤独感…など
不安や緊張の高まりが続く時はからだや心からのサイン。
そのサインをキャッチして、ママが自分を労わる時間を大切にして欲しいです。
ベビーマッサージで赤ちゃんが体験するように、ママ自身も信頼できる誰かにマッサージしてもらったり、
なでてさすってもったりする機会があると一番いいですね。それがなかなか難しいなという時には、
まずはいつでもどこでもできるセルフマッサージをお試しください。
ほんの1分でも構いません。一か所でも良いのです。自分で自分をハグするように優しく丁寧に触れてみてくださいね。
オイルをつけて、ゆったりとしたスピードで行うのがセルフマッサージのポイントです。
(こちらも研究で効果が実証されています。詳しく知りたい方は下記の参考図書を参照ください)
セルフマッサージは、いわば自分との大切なコミュニケーション。きっとご自分への信頼や自信もより育まれていくでしょう。
赤ちゃんやパートナーなど親しい大切な人とのふれあいも大切ですが、
大切な人にふれることと同じようにママ自身が自分にも優しくできたら良いなと思い、
今回は、オキシトシンというホルモンとスキンシップ、セルフマッサージについて書かせていただきました。
最後まで、コラムをお読みくださり、ありがとうございました。
(参考図書)
山口創(やまぐちはじめ)先生
『手の治癒力』
『幸せになる脳は抱っこで育つ。』
『人は皮膚から癒される』
めぐりの森助産院 http://megurinomori-jyosanin.com
府野さんのコラムいかがでしたか?これからも楽しみにして下さいね♪
プチココンHPはこちら https://petitcocon.biz