今年最後のベビーマッサージ12月☆新米ママ応援コラム4

一年間、沢山の方にご利用いただいたプチココン。

今日は 今年最後のベビーマッサージ教室でした。

寒い中 何重にもくるまれて到着したベビーちゃん達。

まずはお洋服のまま、手遊び歌で体を動かします。

心も体も温まったところで、いよいよマッサージスタート♪

講師の松本先生は、その日の人数、ベビーちゃんの月齢や体調に合わせて、

臨機応変にメニューを組んで下さいます。

泣き出す子もおらず、穏やかに進んだ本日のお教室。

楽しんで頂いて、ありがとうございました!

次回は1月24日(木)10:00から

手形・足型で作るメッセージボードとスナップ写真がついて

参加費2,000円です。早めのご予約お待ちしております!

 

さて後半は、出張スタイルで活動する助産師・府野尚美さんによる

「新米ママ・応援コラム」子育て中じゃない方もぜひお読み下さいね。

 

第4回 コラム

こんにちは。めぐりの森助産院の助産師なおです。

本日はコラムにお越し下さりありがとうございます。

12月も半ばにはいり、一気に冬らしい寒さが到来しましたね。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

今日は「スキンシップ」のお話をしようと思います。

最初に質問です。

「みなさんは毎日、誰と、どの位の時間、どんなスキンシップをしていますか?

また、誰とどんなふれあいをしたいですか?してもらいたいですか?」

日常の中では考えたり意識したりすることは少ないかもしれませんが、

ふと振り返ると、多かれ少なかれ、何気なく自然なスキンシップはしていることでしょう。

スキンシップは肌と肌のふれあいであり、コミュニケーションの一つでもありますね。

肌(皮膚)は人体最大の臓器とも言われ、成人の肌全体を広げると畳1枚くらいの大きさにもなり、

私たちの体を正常な状態に保つために大切な働きを担ってくれています。

たくさんある働きの1つとして感覚機能があり、私たちは肌(皮膚)にある感覚を通じて様々な

コトや

モノを感じることができているのです。

そして、この皮膚感覚である「触覚」は、五感の中で最初に発達し、

赤ちゃんは「触覚」をほぼ完成させた状態でうまれてくるそうです。

子宮にいる胎児の頃から、あたたかな羊水に包まれる感覚や指しゃぶりなどをして

自分の体にふれる感覚を感じながら過ごしているのです。

また、肌は第二の脳とも言われ、触れられた記憶は肌記憶として残ると言われています。

きっとみなさんも「ふれる」ことでよみがえってくる記憶が1つや2つあることでしょう。

赤ちゃんの頃、子どもの頃に感じた感覚は成長と共に薄れるけれど、脳の深い部分では残り続け、

誰かにふれられることで記憶が思い出されるようです。

そう思うと、赤ちゃん時代から心地よいスキンシップをたくさんしてあげることの

大切さを感じずにはいられません。

心地よいスキンシップって何?と思われた方は、自分が人からふれてもらって気持ち良かった時、

そうでなかった時の感覚を思い出してみてくださいね。

そして、気持ち良かった時にどんな風にふれてもらったでしょうか。

わたしはスキンシップの一つとしてベビーマッサージ教室を開き

「ママと赤ちゃんのふれあいについて」もお伝えしています。

赤ちゃんは、あたたかな柔らかい優しい手でふれられることが大好きです。

見つめながら、声をかけてもらい、そっとタッチしてもらうと嬉しい気持ちでいっぱいになります。

ママからマッサージを受ける赤ちゃんの様子を見ていると、

そんな赤ちゃんの気持ちが全身からにじみでてたっぷりと伝わってくるので、

思わずこちらもほっこりした気持ちになる程です。信頼できる人からふれられると

何とも言えない心地よさに満ち、大きな安心感に包まれるのでしょう。

そんな赤ちゃんの笑顔を見ながらマッサージをしているママも、

気がつくと自然と頬がゆるみニッコリ笑顔になり、

どんどんリラックスしていく様子がよくわかります。

マッサージ前後で感じる自身の変化を自覚できるママ達も多く、

みなさん本当にビックリされています。

そうなんです。実は、赤ちゃんだけではなくマッサージしているママにも色んな嬉しいこと(効果)

があるのですよ。これはマッサージ(ふれる)によりオキシトシンというホルモンが分泌され

相乗効果があらわれているからです。(*オキシトシンについては別の機会に。)

このようにベビーマッサージにはたくさんの効果が実証されていますが、

効果を期待するというよりは、赤ちゃんとママがふれあうことの楽しさを

感じあえる時間となったら嬉しいですね。

ベビーマッサージに限らず、心地よいスキンシップをたくさんしてほしいなと思います。

抱っこやおんぶ、日々の何気ない遊びや育児から、

安心感や優しさをたっぷり伝えていけたらよいですね。

人としての基本的ニーズである、人にふれられること・人にふれること。

ふれあい方やふれあいのニーズは年齢や関係性によってそれぞれ変化していきますが、

何歳になってもふれあいは生きていくために必要なこと。赤ちゃんだけでなく、

幼児も、思春期になっても、大人になっても、おじいちゃんおばあちゃんになっても

「ふれあいたい」という思いは本能ですから。

今日は最後に、そんなことがわかる詩をご紹介しますね。

全文は長いので一部抜粋します。

絵本でも出版されているので、ご興味のある方はぜひ手にとって見てくださいね。

そして、このコラムの冒頭の質問に、もう一度答えてみてくださいね。

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わたしにふれてください

もしわたしがあなたの赤ちゃんなら

どうぞ、わたしにふれてください

今までわたしが知らなかったやさしさを

あなたからもらいたい

おふろにいれてください

おむつを替えてください

おっぱいをください

ぎゅっとだきしめてください

ほおにキスしてください

わたしの体をあたためてください

あなたのやさしさとあなたのくれる快楽が

わたしに安心と愛をつたえてくれるのです

もしわたしがあなたのこどもなら

どうぞ、わたしにふれてください

いやがるかもしれないし、拒否するかもしれないけれど、

何度もそうしてください

わたしがどうしていやがるのかわかってほしいから

おやすみなさい、と抱きしめるあなたの腕が

わたしの夜を甘くしてくれる

昼間に見せてくれるあなたのやさしさが

あなたの感じる真実を伝えてくれる

もしわたしがあなたの思春期のこどもなら

どうぞ、わたしにふれてください

もう大きくなったんだから、なんていわないでください

あなたがわたしにふれるのをためらうなんて

思いたくはない

あなたのやさしい腕が必要です

あなたのおだやかな声をききたいのです

人生は困難なもの、とわかったまま、

わたしの中の小さなこどもがあなたを必要とするからです

(中略)

どうぞ、何もおそれないで

ただ、わたしにふれてください

フィリス・K・デイヴィス

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是非、大切な方とふれあいを。

(引用・参考図書)

・『幸せになる 脳はだっこで育つ。』

著者:山口創 廣済堂出版

・子供の「脳」は肌にある

著者:山口創 光文社新書

・『パワー・オブ・タッチ』

著者:フィリス・K・デイヴィス 訳:三砂ちづる メディカ出版

 

めぐりの森助産院  http://megurinomori-jyosanin.com

 

府野さんのコラムいかがでしたか?これからも楽しみにして下さいね♪

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